【奥多摩湖&三頭山】暑いからトレランしてきました その3(完)~謎の声の正体~
のぼるのぼる
毒を持つであろう蛇や謎の人の声にびびりつつ、歩き続けました。
崖を登っても山頂まで1.9kmもあるのかと知ったときは絶望しました。この時すでに15時30分でした。三頭山に登ったらすぐ下りて帰るしかないです。直ちに引き返すには、蛇との出会いが強烈すぎて、先に進むしかないとがんばります。その後もロープがないとわたれないような崖を越えたり、マムシが出てきそうな岩場を越えて、マムシが出てきそうな落ち葉を越えたりしました。
マムシの生息地は沢沿いなので、登っていけばマムシの生息地からはどんどん離れていくはずですが、そんなことを考える余裕は特にないです。あと出会った蛇がマムシなのかは定かでないです。でも彼は赤くて背中の模様が「おれに触るな」って言ってました。
たまに風が強く吹いて、木々が揺れる音がすごく怖いです。うわーって思っているとまた人の声のようなものが聞こえてくるので二重に怖い。めっちゃこわい。
ただ雨が降っても木が受け止めてくれていて、つらいと感じることはありませんでした。東京は気温35度を超えている日でしたが、涼しいくらいで、始めの登りで汗をかいた後は汗冷え対策にウィンドブレーカーを羽織っていました。
感動の山頂
そんなこんなでがんばって三頭山山頂(中央峰)にたどり着きました。16時でした。
三頭山は山頂が3つあるから三頭山と呼ぶんです。へぇ。
今まで案内図なんて全くお目にかかれなかったのですが、ここに来て新しいしっかりした案内図に出会えました。ちなみに、登山中に出会った人はおじいさん一人だけでした。そしてこれは更新されません笑
おにぎりとゼリー飲料で栄養補給します。蛇や虫が周りにいないことをよく確認してからベンチに腰を下ろします。2本目のペットボトルもあと半分くらいになっていたので、今日はこれで降りるしかないなーと思いました。陣馬山まで足を伸ばすには時間&根性が足りなかった(都民の森は夜間も通行できます)。蛇に会わなかったらたぶん通過したんでしょうけれども、蛇と出会った衝撃が忘れられません。
山頂(標高1531m)でも立つ位置を変えると普通に電波通じたので、知人にLINEしたり、Twitterをチェックしたりしました。三頭山から一番近い下山ルートは森林館へ向かうルートだということがぐぐってわかりましたので、手元の地図(ジオグラフィカ)や案内図と照らし合わせてGO!
山頂でxperiaとかを使うのって、なんか現代っ子ぽいですね。変にこだわらず使えるものはどんどん使ったらいいと思うという視点を、年を取っても持っていたいです。そんな風に、突然感慨にふけったり。閑話休題。
霊峰富士
天気が悪かったので、もやがかった富士。商業施設&汚いだろうから決して登りたいと思わない富士。遠くから見る分には綺麗です。
ルート選択の意義
登山ルートは奥多摩湖近くの「深山橋」からヌカザス尾根を通って山頂にたどり着きました。階段ぽいなにかは特にありませんでした。
下山ルートは都民の森、森林館へ向かいます。
山頂から降りるのにこんなに舗装された歩きやすい道。なにこれ。ここまでえらくきつい道で来たので拍子抜けしました。
ここからは写真がいっぱいあるので、楽な道だったようです。相変わらず蛇や熊を警戒しながら、走れるところは走って下山します。相変わらず人の声が聞こえてくるので、油断はできない。
一連の私が書いた記事を読んで三頭山ってそんなにやばいところなんだ。行く気しないとは思わない方が良いです。ハイカー向けの森林館への道はすごく優しい。ルート選択は非常に重要です。
三頭山~見晴らし小屋~鞘口峠~森林館まで走りつつ&下山するのに1時間くらいでした。
楽すぎて特に書くことがないです。
くま注意
森林館から山への道にはこんな注意もありました。
6月7日(日)に深山の路(三頭山まで50分)付近で熊が目撃されました。登山の際は十分お気を付け下さい。
深山の路って、深山橋から来た私はたぶん通ってます。呆然。そして事務所で鈴を貸し出しているそうなので、初心者やライトハイカーはここを起点に山を歩くのが楽でかしこいです。
森林館は親切
17時30分頃森林館に到着。バスが終わっていてもタクシー呼んで近くの駅に行こうと考えていました。
森林館のドアの近くに行くとするするっと施設の方が出てきてくれて
おじさん「もうバス終わってるよ」
ぷっちょ「そうなんですか。タクシーでも呼びます。近くの駅ってどこですか?」
おじさん「武蔵五日市」
ぐぐればわかる内容だったのですが、4時間近く人と会わずに怯えていたので会話が進みます笑
そうしたらなんと、バスが終わっているので、武蔵五日市駅まで美人所長さん*1の車に乗せて頂けることになりました!
ありがたやー
今度来るときはバスの時間や全て決めてから来ます。
謎の声
親切な美人所長に武蔵五日市駅まで送って頂き、TwitterやらいろいろチェックしようとiPad mini2を取り出しました。その時、私をずーっと悩ませてきた謎の声の正体がわかったのです。
地図アプリの案内だったんです!!!
なんで今まで気付かなかったのかツッコミが入りそうですね。地図アプリとして利用したジオグラフィカにはスピーチ機能があって、時刻、標高を一定時間おきに勝手にしゃべります。わざわざipadをいじらなくても知りたいことが分かるという親切設計。
xperiaでアプリを使っていたらポケットに入っているので気付いたと思うのですが、iPadはリュックの中に入れていたのでくぐもって、どこから聞こえているのかわからない謎の人の声としてしか私にはとらえられませんでした。。。
ジオグラフィカを使って登山される際には、幽霊と勘違いする前にスピーチ機能のチェックを怠りなく!
まとめ
山のなかにいるときは謎の声が本当に怖かったのですけれども、幽霊でも統合失調症でもないとわかって本当によかったです。そして、本当に怖かったし大変だったんですけれども、また山に行きたいという気持ちでいっぱいです。
ぶっちゃけ山頂から見える景色とかはどうでもいいです。景色が見たいだけなら東京スカイツリーに行く方がいいと思う。写真を撮るのもブログ用と割り切ってます。どうでもいいので山頂の写真を撮り忘れることもあります笑
山の道なき道を辿っていくと、身体のいろんな場所が刺激されて楽しいです。
今回、装備はちょっと足したいと思いましたし、本格的に登山を始めるとなるといろいろ必要かもしれないのでそっちには踏み出さない程度に楽しみます。
そしてトレイルランナーには高尾山なんかより、断然奥多摩をすすめます。人があまりいません。激混みの高尾山より混んでいない山にいこう! まあ、私はビアガーデンに行く気は満々です☆
みんな登山客にあったら歩くというルールを守ろうね(参考: 「東京都自然公園利用ルール」を策定|東京都)
そんな感じでしめます。おつかれさまでしたー
【関連記事】
- 高尾山に行ってきます 1(2015/5/4)
- 【再び】高尾山に行くぞ!(準備編)(2015/5/23)
*1:美人と書けと言われた